アロマオイル(エッセンシャルオイル)が大好きで、これから妊娠を考えている女性なら一度は考えたことがある疑問は…
「妊娠中はアロマオイルが使えなくなるの?!」
ということですよね。
毎日愛用しているアロマオイルが、妊娠している10カ月の間まったく使えなくなるなんて、がっかりですよね?!私はオイルのかなりのヘビーユーザーなので、禁断症状が出そうです(笑)
同じようにアロマオイル好きで妊活中の女性や妊婦さんのために、今回の記事では妊娠中のアロマオイル使用の可否や禁忌、妊娠中でも使えるアロマオイルについて解説していきます。
妊娠中のアロマオイル使用の可否については、ズバリ「聞く人による!」です。多くの文献で、妊娠中のアロマオイルの使用はNGとされています。医師やアロマセラピストの中でも、妊娠中は一切アロマオイルを使ってはいけないと主張する人々もいます。
確かに、一部のアロマオイルは子宮を収縮させる作用があるため、妊娠中の使用は避ける必要があります。
しかし、全てのアロマオイルがダメとは言い切れません。むしろ、妊婦特有の不快な症状を軽減することも期待できます。
妊娠中にアロマオイルがダメと言われている理由の一つは、使用の安全性がハッキリしていないから。これには倫理的な観点から、妊娠中の女性には大規模な臨床研究ができないという背景があります。
例えば、お腹に赤ちゃんを抱えている女の人に、「これが妊娠中にOKかNGか試したいから、実験に参加してくれ」と言っても、OKしてくれるものではないですよね。妊婦さんなら誰しも、大事な赤ちゃんに少しでも害になる可能性があるものは、一切使いたくないと思うものです。
だから、医療従事者やアロマセラピストの中でも、妊娠中のアロマオイルの使用を禁止する人がいるんですね。そもそもの話、産科医や婦人科医の免許取得において、アロマセラピーは必須科目ではありません。そのため、「疑わしきは罰せよ」と妊娠中アロマオイルの使用自体を完全否定してしまう方もいらっしゃるのは事実です。
しかし、アロマオイルには多種多様な種類があり、メーカーの品質によっても効果や効能は変わってきます。
さらに、安全な使用法に基づいて使用するなら、エッセンシャルオイルは妊娠にまつわる症状を緩和する助けになることが、少しずつ明らかになってきています。
妊娠中にアロマオイルを使うことに決めたとして、一番大切なことは、しっかりした品質のオイルを選ぶことです。
妊娠中でも妊娠していなくても、エッセンシャルオイルは信頼の置けるメーカーによるもので、純粋で100%植物由来のものを使用すべきです。また、エッセンシャルオイルは薬品のように品質やラベル表記方法が規制されているわけではないので、本当に混ぜ物や合成化学物質が使われていないかどうかは、メーカーに問い合わせてみないと分かりません。
その点ドテラは、CPTG基準で出荷前に一本一本のオイルが検査を通っています。原料の調達元や抽出方法もウェブサイトで明らかにされています。安全な使用方法を守れば、ドテラのアロマオイルは、妊娠中に使うには十分な品質のオイルと言えます。
たとえ芳香するだけでも、オイルの成分は鼻から体内に取り込まれます。100円ショップやドラッグストアなどで安価に売られているアロマオイルを、ただ良い香りだからという理由で使わないようにしましょう。
たとえ高品質で信頼のおけるブランドのオイルだとしても、妊娠中に使ってはいけない禁忌のアロマオイルがあります。子宮の収縮を促す可能性があるからです。
以下のオイルは、たとえ芳香するだけだとしても、妊娠中は使用しないようにしましょう。
アニス
ウィンターグリーン
カンファー
クラリセージ
シダーウッド
ジャスミン
セージ
タイム
タラゴン
タンジー
バーチ
バジル
パセリシードorリーフ
ヒソップ
フェンネル
ペニーロイヤル
マグワート
ローズマリー
ワームウッド
こちらのリストに入っているオイルの中でも、クラリセージやジャスミンは、お産の時には役立つと言われています。お産の時におすすめなオイルについては、別途記事を書きたいと思います。
レモンオイルは、妊娠中に最も使いやすいアロマオイルといえます。
ある研究によると、40%の女性が吐き気などのつわり症状を和らげるために、何らかのレモンの香りを用いたことがあると回答。うち25%以上が、レモンはつわりを軽減するために効果的だったと回答しています(1)。
また、2014年の研究によると、レモンオイルを用いたアロマテラピーを継続的に行うことで、吐き気や嘔吐の頻度を減らすことができたことが分かっています(2)。
妊娠中のペパーミントオイルについては、賛否両論があります。アロマセラピストや医療従事者の中でも、禁忌とする人がいるのも事実です。
しかし、2013年の研究によると、ペパーミントをアロマセラピーとして用いることで、吐き気の軽減が見られたとのこと(3)。
筆者の個人的な経験にはなりますが、筆者も妊娠中はペパーミントの含まれるドテラ テイマーの香りに助けられました。塗布しないで、フタを開けて嗅ぐだけの使用でしたが、つわりによる吐き気が一時的にスッキリしました。
米Moreland産婦人科によると、妊娠中に安全に使用できるアロマオイルは以下の通りです。
つわりや吐き気に役立つ
リラックス感を高め、安眠に導く
気分を高める
ただし、上記はあくまでも一見解ですので、アロマセラピストや医師によってはNGとしているオイルもあります。使用の際は個々人が納得した上で、次の注意点に留意して使用しましょう。
ドテラのオイルが摂取可能だとしても、妊娠中のエッセンシャルオイルの摂取は控えましょう。母体の口に入ったものは、胎児の体にも入ります。エッセンシャルオイルの摂取が健康に役立つものだとしても、抵抗力のない胎児には害になる可能性もあり得ます。
このため、妊娠中の使用は芳香(アロマテラピーとして)および塗布のみにしておきましょう。
妊娠中はホルモンバランスの変化で、お肌が妊娠前よりも過敏になりやすいもの。塗布する際は、必ずキャリアオイルで希釈するようにしましょう。
希釈度は、ご本人のオイル使用歴や使用頻度、肌質にもよりますが、妊娠と分かったら子ども向けの0.5%くらいから始め、徐々に5%程度まで上げていくのを目安にすると良いでしょう。
妊娠前は希釈せずに直接塗布していたオイルがあるとしても、妊娠中は体が変化しますので、かぶれやすくなることも考えられます。妊娠と分かったらまずは希釈する癖をつけましょう。
妊娠中にオイルを使用する際は、特定のオイルを嗅いだり塗ったりした後に、吐き気や頭痛、お肌のかぶれなどがないか、よく注意して見てみてください。
少しでも異変を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
また、確証がない状態でアロマオイルを使うのがストレスになる場合は、妊娠中は完全にオイルの使用を控えたり、安定期に入るまで使用を待ってみるという手もあります。
体と心の声をよく聴いて、妊娠中にどのようにアロマオイルと付き合いたいか、よく考えてから使用しましょう。
妊娠中のアロマオイルの使用については、賛否両論があります。
一部のオイルは子宮を収縮させるおそれがある一方、良質なオイルを選び、安全な使い方を守れば、妊娠中でもアロマオイルを楽しめる可能性があります。また、つわりの症状や不安感を軽減するメリットも期待できます。
個々人が納得した上で、妊娠中もアロマオイルとうまく付き合い、お母さんと赤ちゃんの健康のために活かしてくださいね。
※当記事は、全ての妊娠中/授乳中の方にアロマオイルの使用をすすめるものではありません。
※妊娠中、授乳中の方、薬を服用中の方は、専門家にご相談の上、使用してください。
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